自由
やや回復。相変わらず味がわからないけども。
- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2007/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトル自体を否定するような展開は予定調和なれど、「自由」には「自由」について自由に考える自由も含まれる以上、むしろ当たり前といえるのでは。かっちりと定義された自由を前提に討議する局面もある人にはあるのかもしれないけど、ほとんどの場合、自由は曖昧に語られる。曖昧だからこそ、論じる対象として自由は魅力的に映る。「自由」について自由に考える自由について自由に語った本書は、自由を定点としては扱わない。ここではむしろ、自由はロストボールのようなもの。ボールがあってこそのゲームかもしれないけど、ボールを見つけるゲームだってなかなか楽しい。私はボール探しのほうが好きなのかもなあ。へたくそだけど。