2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年03月31日のツイート

@_pilate: まだ早いが、叫び損なうといけないので叫んでおこう。Come on, Arsenal!2012-03-31 19:01:07 via web @_pilate: 昨日の夕方あたりから花粉を感じる。今年はなにもないのか、とたかをくくっていたのに。2012-03-31 18:57:05 via web @_pilate: 昨…

 米文学

米文学の日文・英文雑誌が届いた。どの論文も構成・言葉ともにしっかりしていて読みやすい。問題設定は斬新とまでは思わないけど、矛先を正中から少しずらしたところに突き立てる手際はそれぞれ鮮やかでおもしろい。難を言えば、予定、調、和か、なぁぁ・・…

2012年03月30日のツイート

@_pilate: 平山夢明『或るろくでなしの死』読了。さすが。残酷で異常で非情だけど、どこか鬼になりきれない部分がほんの少し、蛍の尻みたいに光る。ユーモアもあるし。なんだろ、この爽快感。半端なろくでなしだからこそ味わえるんだろうか、ハッカが脳髄に…

2012年03月29日のツイート

@_pilate: 晩年までキラキラした目で、熱っぽく語れる何かを、掌に握っていたいものだなあ。2012-03-29 22:59:37 via web @_pilate: あの講演で吉本がやったのは、自分の思想が首尾一貫しているということ。ぶれない思想家。微調整のくりかえしをしているう…

2012年03月28日のツイート

@_pilate: そんな魔法も使えるのか・・・>ハリー・ポッター(Harry Potter)が書店と出版社をバイパスして直販という大きな賭→URL2012-03-28 22:17:21 via web @_pilate: アンジェラ・アキの「ソング・ブック」最終回を録画で観た。アンジーの後ろにいた口角…

モダニズムの南部的瞬間作者: 越智博美出版社/メーカー: 研究社発売日: 2012/03/20メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る独立宣言の世界史 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)作者: デイヴィッド・アーミテイジ,平田雅博,岩井淳,…

 ピック・アップ

英文学会の機関誌をざっと読み。気になったのはこれ。 Voicing American Poetry: Sound and Performance from the 1920s to the Present作者: Lesley Wheeler出版社/メーカー: Cornell Univ Pr発売日: 2008/06/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブロ…

2012年03月27日のツイート

@_pilate: ネオリベ、自己啓発の文法。自己を探究する、抵抗、反抗、介入。晩年のフーコーのように。かっちりした物語じゃなくてもいいから、ただ自分を突き動かすエネルギーでいいから欲しいわけ。それでも幸せならいいんじゃないのかな。のっぺりした平面…

2012年03月26日のツイート

@_pilate: 単行本不振…小説、いきなり「文庫」が主戦場URL2012-03-26 22:06:05 via web @_pilate: 感覚/精神。ラテンアメリカは目もあやな「外皮」であり、浮ついた感覚の場。感覚の下に「死」。コロンブスやコンキスタドールたち。対して北アメリカは薄っ…

2012年03月25日のツイート

@_pilate: 二十歳にして後輩のことを考えてしまう、あるいは考えることを強要される世界 URL2012-03-25 21:18:04 via web @_pilate: そして嫁帰宅。独り暮らし終了。もうすこし満喫したかった。2012-03-25 19:24:25 via web @_pilate: 昼食じゃなくておやつ…

2012年03月24日のツイート

@_pilate: トッテナム、全員まとめてお祓いしてもらったほうがいいんじゃないか?2012-03-24 22:35:40 via web @_pilate: アガンベンとネグリをすり替えたらどうなるだろうURL2012-03-24 19:28:41 via web @_pilate: @the_Obscure こちらこそはじめまして。…

 悪魔祓い、関係、信仰

ミンチ状の睡眠とがっつり読書。惰性へのお追従にそろそろ倦んだ己がタイピングに、まったくときめかない。 ある夜。ビッグ・ボーイ。まだ入店したての店員に席まで案内される。しかし注文を訊くところまでは至らない。教えてもらっていないからだろう。注文…

2012年03月23日のツイート

@_pilate: さ、色川武大『狂人日記』でも読んで寝よう。2012-03-23 22:50:32 via web @_pilate: 谷川渥と岡田温司の一連の著作もおもしろい。前者が主催した領域横断的なシンポの記録もよかったし、後者なら実験的な『半透明の美学』。アガンベンの「サケル…

 道化師の蝶

文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/02/10メディア: 雑誌購入: 3人 クリック: 132回この商品を含むブログ (37件) を見る 二宮清純のプロ野球選手としてのジャイアント馬場はどうだったのかを検証する記事がおもしろい。 そ…

2012年03月22日のツイート

@_pilate: モノフォニーは「単声」、ポリフォニーは「多声」、とよく訳されている。しかし、どちらも多声音楽。音の構成が違うだけだと思うのだが。バフチンのドストエフスキー論の扱われ方を見るといつも「?」が過ぎるのは、そういう誤訳に淵源があるよう…

 盗む手は発明する

ユゴーの不思議な発明(文庫) (アスペクト文庫)作者: ブライアンセルズニック,金原瑞人出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2012/01/25メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (24件) を見る 1930年代のパリにて、ひとりの…

 膜と塔

靄、排気ガス、陽の光、雲、いきれ、ヒコウキグモ、鳥、エジプトのオベリスク。 目に映るものは白濁している。 ディアファーネス、スクリーン、蒸気機関車と駅。 近代はエキゾチック。

 おとしもの

なにもかもいやになってしまうとき。 脱ぎ捨てるものがまだあるということは幸福なこと。

 intact, tangilble, tactile

触われない皮膚、触れることを禁じられた躰。 それでもわたしの眼球は布に、石にこっそり触れる。眼球についた疵と痕を全身がなぞる。全身が触る。 絵画にも法にも触れずに、あの触感はわたしのものになる。 ざらざら、ちくちく、ごわごわ、つるつる、とげと…

 髑髏の窟

どこの墓地もちょうど閉園しているので文人の墓参りは叶わない(墓参りというより、ロダンを始めとする彫刻の観賞にいくようなものらしいが)。嫁さんはモンサンミッシェル行を乞う。でも、パリくんだりまで来てもっともおもしろそうなところにまだ行ってい…

 ふたりの暑苦しいマニエリスト

夢十夜を十夜で (はとり文庫 3)作者: 高山宏出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2011/12/21メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (10件) を見る パリに滞在しているあいだ、寝る前にすこしずつ読んでいった。 高山宏の本は、講義を採…

 オルセーの肌理

せっかくミュージアムパスを手に入れたというのに、ぐずぐずしているうちに有効期限が切れてしまい、オルセー美術館に出かける段になって行列に並ぶ羽目になる。 雨も降っていたことだし、寒くてかなわないことこの上ない一時間を凌いで、入場する。例によっ…

 パンテオン、モンパルナス、S&C

ニシム・ド・カモンド邸、モンマルトルめぐりの翌日、躰の疲労もあっただろうが、それ以上に頭がかちこちにフリーズしてしまい、わたしは貴重な一日をベッドの上で過ごすことになった。まあ、許容範囲だし、想定内。 というわけで、以下はうちの嫁の独り歩き…

 旅を忘れた膂人

帰宅する。 我が家へ帰ってくると、たいていほっとするものなのに、どこか落ち着かない。眠れない。 機内での生命活動といえば『千のプラトー』を100ページほど読み、機内食を箸でつつき、赤ワインと薬を飲み、後ろからわたしの背もたれをがんがんと叩き、脅…

 ニシム・ド・カモンド、ちょっとモンマルトル

第一日曜のルーヴル・オルセーは無料の日ということで、人出の多さを厭い、予定変更、ニシム・ド・カモンド経由、モンマルトル散歩に興じることにする。 とうとう堕落して徒歩を捨て、地下鉄を利用する。とても楽。 ところが地上に出て、なけなしの方向感覚…

 オランジュリー

印象派の殿堂オルセーの補遺、という位置づけかもしれない。 セザンヌ、ピカソ、ゴーギャン、ルノワール、シスレーといった面々の作品が並んでいる。もうひとつピンと来ず、足早に通り過ぎる。 立ち止ったのはやっぱりユトリロ。なんの変哲もないはずの風景…

 ナニコレ? パリコレ?

オランジュリーに向かう途中、カメラマンたちに囲まれて通り過ぎていく一団が・・・。なんだろね。 アマチュアカメラマンと思しきひとたちが屯しているあたりへ行ってみると、モデルさんたちがわらわら出てくる。 どうやら、立派な(?)プレハブからモデル…

 ギュスターヴ・モロー

アパルトマンから徒歩で。何の変哲もない住宅街の一角にひっそりと佇んでいるモロー邸。 モローの生活空間が展示されている。例にもれず、ギリシャ・ローマ系の骨董品がならび、ヴィクトリア&アルバートや大英博物館でもお目にかかった蛇の乗った皿のリメイ…

 前半戦総括

初日はセーヌを背骨とした四辺形をただ歩いて錬金術にうんざり。通り一遍の感覚はだいたいつかんだ。 二日目はルーヴルとノートルダム。ルーヴルではひとまずわたしは彫刻だけ。ヴァニタス、トランジ系のグロイところで時間を費やす。しかしまあ、ピュジェの…

 金の指輪と錬金術

アパルトマンとオルセーを線で結んでみよう。印象派の殿堂からエッフェル塔まで、セーヌの左曲がりが描線の痕を継いで、大通りが鉄塔を凱旋門へとディアゴナルに繋いでくれる。へとへとになりながら、無名戦士の墓からアパルトマンまで足跡のような破線を散…