2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

群島=世界論

外は大雨。ようやく梅雨らしくなった。排水溝は轟々と流れ、それでも行き場をなくした雨水がアスファルトの上で吹きだまる。底の見えていたダムもこれでようやく腹八分ぐらいには戻るはず。渇水はどうやら杞憂に終わりそう。ちょっと雨脚が激しすぎるような…

アニマル・セラピー

いとう○の○公園へ。 焦点のおぼつかないヤギの目にびびり、ミーアキャットとプレイリードッグに癒され、ほぼ同世代の象二頭と今後の刎頚の交わりを誓い、飼育員に何度もおあずけを食らいながら馬肉を食らうトラの食事を見守り、オウムに「バカ」と言われて行…

恐怖の誕生パーティ

昨日は右上智歯の抜歯、今日は消毒で通院。下の智歯二本はもう一度腫れたら全身麻酔で抜きましょう、という結論に。奥の奥まで念入りに磨こう。 帰りに「交通公園」なるところに寄る。入り口付近に立つ白亜の平屋には常駐している職員の顔がちらほら見える。…

the wrestler

昨日は『レスラー』を観てから、スペイン料理屋で日米プロレス史を嫁に講義、『レスラー』の背景を補足して、自由闘論。 なんで「80年代最高」なのか、ニルヴァーナと共にやってくる90年代が最低なのはなぜか、なぜランディは孤独なのか、どうして満身創痍の…

絶望ノート

庵堂三兄弟の聖職作者: 真藤順丈出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/10/24メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (47件) を見る 遺体を解体して形見の品を作り出す遺工師をなりわいとする一家の話。ある意味、おくりび…

夏のとば口

嬌声をあげながら横断歩道を駆けていく男の子を、彼のお姉さんだろうか、女の子が一喝。「うるさい、シゲキックス」。たぶん、「しげき」という名前なんだろう。 そういえば、というか、「しげき」くんとは何にも関係なけれど、私には「ニシムラ」くんという…

店長求む

す○さんうどんも飽きたので、路地裏をぐるぐるまわってみることに。 十分彷徨って、通りに戻ってきたら、目の前にラーメン屋があった。客の頭が二、三見える。ラーメンもいいかもしれん、とチャリから降りた瞬間だった。 入り口のサッシにでかでか張られた一…

チャリで運動

「大極宮」トークショウのチケットをゲットンして、代休をとった嫁とサイクリングにでかける。立ち寄った定食屋のおばさんはチャリに興味津々、「あたしゃ乗り物はだめでねえ、車も自転車も男もね」と昼間からスナックのようなノリで大立ち回り。こりゃ掘り…

スパルタンXは永遠に

いろいろ書くことはあるけれど・・・。それはまたいずれ。 三沢の急逝に参った。直接的な死因は頚髄離断ということだけど、長年蓄積した頚椎のダメージが遠因かと。当日、三沢の動きは精彩を欠いていたようなので、たぶん、あまり首の調子がよくなく、力が入…

二日酔い

案の定、空嘔に耐える一日。シンポを拝聴する最中もポカリが手放せない。 終了後、K先生の新車にのって、K先生行きつけの中華料理屋へ(わかりにくい)。降車後、草むらでリバース。申し訳ない。エレガントに酒と付き合える大人になりたい、と心から思った…

足立全康の顔にびびる

原稿がまだ終わらず、ホテルに篭ってかたかたキーボードを叩き続けている嫁を横目に、私は念願の足立美術館へ出発。最寄の駅から無料送迎バスに揺られること約20分、田園風景の中に壮麗な庭と華構が現れる。庭を様々な角度から様々な大きさの窓ガラスで縁取…

前入り

新山口まで新幹線、そこから山陰線をゆるりと北上、津和野で途中下車したい誘惑と戦いながら6時間ほど費やしてようやく松江に到着したのは八時半ごろ。東横にチェックインして、二軒隣にある居酒屋で晩飯。しじみ汁がいと旨し。酔っ払ってかけた電話で「小…

RANK

梅はどこにも咲いてねえけど梅雨入り。奥歯が疼く。RANK作者: 真藤順丈出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2009/05メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (15件) を見る 道州制が敷かれた近未来日本。未曾有の人口爆発に見舞われた関東州は、一…

密室入門!

密室入門! (ナレッジエンタ読本14)作者: 有栖川有栖(ミステリ作家)×安井俊夫(一級建築士)出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/11/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る ミステリ作…

フィーゴ

そういえば昨日、この辺で最大の書店に寄ってみた。入り口からほどない目立つ場所に書棚が屹立、村上春樹の関連本が収められていた。しかし、小説やエッセイ、インタヴュー集はおろか、研究書まで収められたその書棚には、ご本尊が欠けていた。最上段は空っ…

骸の爪

通院。下側の智歯の抜歯には熟練の歯科医先生も及び腰の様子。何度も腫れるようだったら抜きましょう、てな感じで、様子をみることに。右上は再来週の予定。骸(むくろ)の爪 (GENTOSHA NOVELS)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/10メディア:…

抜くというより押す

左上の智歯を抜く。よくよく考えてみたら、初めての抜歯体験だったせいか、待合所では沐浴後の犬のようにブルっていたが、実際に始まってみると、先生がごりごり押しているうちに一分ほどでポロリと抜け、拍子抜けする。予告編がめちゃくちゃ面白いアクショ…

快楽主義

探偵小説と家具の配置について書かれた箇所を求めてベンヤミン本をぱらぱらめくっていたら、「作品は、構想のデスマスクである」という警句に目が留まる。構想がそのまま作品として結実するわけではない、というのは当たり前としても、なんとも含蓄ある警句…

鬼六将棋三昧

4階から地上に降ろして倉庫へと、何度も古紙を運んだせいだろう、筋肉痛に襲われる。いたた。 鬼六将棋三昧 (三一将棋シリーズ)作者: 団鬼六出版社/メーカー: 三一書房発売日: 1988/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 名著。 随想篇と実…