祭り

 戦友のD論公開発表に出かける。90分の尺のうち、80分は独演会。舌を噛み切りそうなほど噛みながらの完走。ゲームブック批評の権威から、要するにオチはどうした、という主旨の質問(と私は解釈する)が出たところで、お時間。その後、2時間半あまりにわたって、別に設けられた折檻部屋で、喜んで虐げられていた模様。
 侍氏のときにも感じたが、職務を全うしながらあれほどしっかりしたものを作り上げる意志の強さと力量に敬服。いろいろミスや納得いかないところはあるだろうけど、薄い皮膚の向こうに骨量の確かさを感じる。まあ、これは身近な先人たちの全てに思うことではある。肥満体の骨粗しょう症患者たる自分に問う、肉の分厚さでごまかすな、と。
 懐かしい面々が顔を揃え、街で飲み会。私の凶悪な「エス」(フロイト)が悪さをしていたら、いやおそらくしたはずなので、とりあえず謝っておきます。(いつも)ごめんなさい。「喜んで虐げられる者」の血だらけのタンと最近いいことあった人たちの「いいこと」をつまみに、酒はすすみ、夜は更けていった。