告別式

 朝からバタバタ。朝8時半ごろには会場へ。精進料理を食し、式が始まるまで受付。さすがに出棺の局面になると、号泣する叔母たちの姿にええいやあもらい泣き。お酒を全身にかけ、花を敷き詰める。それから火葬場までマイクロバスで。祖父母が10年ほどかけて開墾した土地が途中遠くに見える。今や他人の土地だが、祖父母の原点の近くにある火葬場で最期の別れをするというのは実に粋な演出だと思う。点火したあと、斎場に戻って精進落とし。しばらく待って、再び火葬場へ、骨を拾う。本当に立派な骨。79で死ぬまで、歯も全部自前で、骨太が自慢の祖母だけに、本当に立派な骨だった。喪の儀式というのは、本当に良くできているなあ、というのを実感。骨になった祖母を見て、みんな急に前向きになったような気がした。祖父宅に帰宅し、祖父を囲んで夕食。スタイリストの従兄弟夫婦が祖父の好物チヌの刺身を始めとする料理を作り、みんなで食べる。親たちは今後に向けての話し合い。自分たちの世代は我が実家に。幼子を寝かしつけて、情報交換。みんないろいろあったんだなあ、と。血が濃い一族だけに、正負両面で何かとドタバタする。こうやって話すのは10年以上ぶり。昔、東京に住んでいたころには、兄弟同然に育ったのにね。何はともあれ、みんな立派になった。両親が帰宅後、話し合いの詳細を愚痴交じりに聞かされる。ほんとに難しいね、この人たちは。気が済むまで話を聞いて、就寝。