小泉の卒業旅行は靖国で打ち止めか?

 

Uターン [DVD]

Uターン [DVD]

 終戦記念日。昨晩なかなか寝付けず、U-Turn という映画をスカパーで朝まで見て就寝。オリバー・ストーン監督のどうにも救いのない話なんだけども、挿入される音楽やコミカルな表情で、なんとなくコメディみたいな感じがしてくるからアラ不思議。大金を借金返済のため移送中の男が車の故障でアリゾナのウィルダネスで立ち往生。立ち寄った街で大金を失くしてしまうは、変な女に絡まれるわ、殺人計画を持ちかけられるわで、てんやわんや。やっと街から出れると思ったのにバスのチケットを破り捨てられたときの主人公は、ホントにかわいそう。けど笑える。ずっと渇きを覚えているのに、なかなか水分がとれない主人公の境遇が妙にきになる。ショーン・ペンの演技力に注目。
 NHKの終戦記念日特番。どうにも乱雑な進行。司会は話をまとめることなく、次々と指名していくだけだし、そもそもこんなにたくさん一般人を呼ぶ必要があったのかどうか。テーマも「中国」とか「靖国参拝」とか漠然としたものばかり。もっと論点を絞って話すべきでは。井戸端会議みたい。視聴者のメールでの投票も意味不明。二択や三択。あれでなにか世論を抽出しようとしているのだろうか。あんな擬似視聴者参加企画に参加する人なんて、禄でもないでしょうに。と、雑言ばかり浴びせてもしょうがない。カン・サンジュンは相変わらず爽やかだった。岡崎久彦という天然記念物も確認できた(外交評論家らしい)。麻生太郎の顔芸も堪能できた。全体的にまあまあというところでしょうか。田原総一郎の一本道の司会もどうかと思うが、これだけ概括能力のない司会だと番組は壊れるのでそこだけ注意。
 絶対的親米主義者・岡崎久彦に関してはhttp://www.okazaki-inst.jp/oifront.htmlを参照。2003年11月23日読売新聞掲載の「ネオコンの思想」はなかでも飛び抜けて凄い(「論文」の項目をクリック。だまされやすい人はhttp://global-peace-public-network.hp.infoseek.co.jp/yamawaki1.htmも参照)。やたらPHP関係の出版が多いのは、この人の不世出さかげんをよく表しているでしょう→http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/okazaki.html。いや凄い評論家がいるもんだ。日本にCIAを作れともいっているらしい。是非作ってくれ。