シュート30本、撃つだけまだまし
読書、その他。モノノフ氏と代表戦をテレビ観戦しながら田舎料理の店にて夕食。(まったくありがたくない)物忘れ機能つきの私の脳がコケにされる。結婚式準備も佳境の様子。お互い頑張りましょう。代表戦に関してはあんまりちゃんと見てないのでノーコメントで。決定力不足は今に始まった話でもないわけなので、シュートをたくさん撃ったというところだけでも評価してみよう、と自分に言い聞かす。
評論家入門―清貧でもいいから物書きになりたい人に (平凡社新書)
- 作者: 小谷野敦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/11/01
- メディア: 新書
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評論家生活と結婚生活は矛盾する(つまり結婚しているとあそこ行こう、ここに行こうとゴネられ、本を読む寸暇を失する)と断言する一方で、評論家につきものの論争に関わるときには、妻の内助の功があれば、と内心孤独な身を恨んでみたりもする。そんな些細な矛盾を吹き飛ばすのが、小谷野の強烈な成り上がりストーリーである。詳細は省くが、おそらくこれくらいのルサンチマンを内に抱え、またそれを論敵に対する憤怒に変える強烈な自我がなければ、評論家なんてやってられない商売なのだろう。しかし、その自我はきっと安易に口に出せるほど単純なものではない。深奥で渦巻く、あるいはトグロを巻くその自我の複雑さと可変性が、小谷野の敵を絶えず生産し、また同時に小谷野のファンを引き付ける。それが小谷野の危うさであり、また魅力でもある、とかなんとか思う私は変だろうか。とにかくおもろい。