CLグループリーグ、チェルシーvsブレーメン。2−0。チェルシーは、旧戦力にシェフチェンコバラック、移籍したてのA・コールを豪華に配した布陣。対するブレーメンもクローゼやボロウスキーを始めとするドイツ代表の面々に現在売り出し中のファンタジスタジエゴを司令塔に迎えたこれまた豪華な布陣。チェルシーはリーグ戦で格下のチームにあっさり負けたりしているように、まだまだトップフォームには程遠い。この試合も中盤の守備はほぼ完璧でマケレレエッシェンの素早い潰しがブレーメンの攻撃を寸断するも、いざ攻めるとなるとコンビネーションがいまいちでなかなか攻め手がない。しょうがなく早めに放り込む場面が目立つ。一方のブレーメンの方も主導権を握っているとはいえ、孤軍奮闘のクローゼを除けばあまり大した局面を作れない。ジエゴもときおり才能の片鱗を垣間見せるも、ポゼッション継続の安全なパスが多く、勝負をつけるようなパスはなかなか出せない。チェルシーの2点は、ゴール前の混戦でミスに乗じたものとラッキーなPKで得たもの。クローゼの2本の惜しいヘッドで点が取れなかったブレーメンは、終始試合をコントロールしながら、決定力の差に泣いた。チェルシーの新戦力は体のキレもチームへのフィット感もまだまだ。バラックがPKとはいえ初ゴールをマークしたのは好材料かもしれないが。しかし、マケレレエッシェンあたりの守備力は健在。これに怪我明けのJ・コールやナイジェリア代表の新鋭ミケル、さらにはロベン、フィリップス、カルー、ブリッジまで控えているのだから、選手層は欧州でも5本の指に入るだろう。あとは調子が上がるのを待つだけ。バルサとの名勝負数え唄が楽しみ。