バルサvsチェルシー

 随分時間が経ってしまったが、昨晩ようやくCLバルサvsチェルシーグジョンセンを真ん中に左ロナウジーニョ、右メッシ。メッシは左にも出没する。デコ、シャビ、モッタの3センター。対するアウェイチーム、チェルシーは、シェフチェンコを足の違和感で欠き、ドログバロッベンの2トップ。バラックランパードの攻撃的な2人をエッシェンマケレレが後方からサポート。開始3分、左サイド奥、サイドバックのオーヴァーラップを囮に使って中に切れ込んだデコがミドル一閃。ゴール右隅に突き刺してバルサがあっけなく先制。両者とも懐を深くして守っているため、つばぜり合いの場は中盤より後ろ目。展開としても昨季ほどのスピード感はない。それでも、バルサはメッシ、デコ、チェルシーエッシェンマケレレあたりが中心となって素晴らしい攻撃サッカーを展開する。だが、試合は荒れた展開に。前半にファウルに対する抗議が発端で出たイエローカードの対象が場内ではA・コールと発表されるが、実際はランパードだったというのが伏線。このすれ違いが、前半終了間際にA・コールにイエローが出た時点で明らかとなり、以後両チームともヒートアップ。イエロー乱発の展開となる。
 後半、中盤から浮き球のスルーパスに反応して抜け出したランパード。しかし、ボールは流れ、ゴール左のエンドライン際のポジションに。入りそうにない角度だったが、右足でクロスを上げるようにふわりと蹴ったボールはキーパーの頭上を越え、右のサイドネットに収まった。ランパードの技ありゴールでチェルシー追いつく。しかし、即座にバルサは眠りから覚めたロナウジーニョが左サイドでマジックを披露し、ピンポイントで上がったクロスにグジョンセンがピッタリ合わせ、見事に勝ち越し。この2人、息のあったところを何度も見せていたが、グジョンセンは途中で足を捻って退場。チェルシーはまるで機能していないロッベンを下げて、カルーを投入。バルサはジュリ、エジミウソンあたりを投入。ライカールトはどうも一位通過を目指して、ホーム・アウェイトータルでの勝ち越しを狙っていた模様。以後も攻撃的なサッカーを押し通すバルサに落とし穴が。後半ロスタイム、オーヴァーラップしてきたテリーのクロス(?)をドログバが混戦の中ゴール(スーパーなゴールだったはずなのに、記憶がかすんでおります)。結果、2−2の引き分け。試合後には、ライカールトが審判に掴みかかるハプニング。確かに一発レッドでもおかしくないプレーがいくつかあったし、それよりもなによりもイエローカードの対象誤認はしっかり説明する責任が審判にはあったはずだが。第4審判が本来気付いて報告すべきなのではないか。なにはともあれ、試合自体は大変面白かった。チェルシーは稀代のウィング・ロッベンとドイツの至宝・バラックをチームにフィットしていないまま使い続けるつもりなのか。バルサ野戦病院状態。この後、メッシもサビオラも怪我して、さあグループリーグを突破できるのかどうか。ブレーメン次第。