4.ナショナリズム
 外国に来てみると、普段全く意識しない日本人意識が鎌首をもたげる。マイノリティになる経験は、なぜかアイデンティティの感覚を強烈に呼び起こすようだ(数としてはイタリア人と互角ぐらいいたような印象もあるが、やはりここは強度として)。特に言葉が全く通じない相手と連続してつきあうと、疲労感も手伝ってそういう傾向が強くなる。当たり前のことかもしれないが、相手の国の言葉を話すということは、ただ単に相手と言葉を交わすというだけではなく、お互いにそうした無駄な構えを取っ払っていくことにも繋がる。英語もそうだけど、イタリア語もイタリアに行くんだったらやっぱり勉強しないと。

5.女性
 こりゃもう美しいです。ハネムーンでイタリアに行ってはいかん、という警句の意味がリアルに分かりました。嫁に言わせると、イタリア男性もやはり同様のようです。

 次にイタリアに行くとしたら、もう少し地方を巡ってみたい。けれど、そうなるといよいよイタリア語運用能力をあげていかないと、何もできないわけで。言語的天才に生まれたかった。いや、もうそりゃ努力あるのみですよ。