日本vsシリア

 オリンピック代表の試合、日本vsシリアを途中から。3-0。イタリアを倒したのだの、黄金世代だのと騒がれた割にはシリアもパッとしない。ホームという地の利、それから中盤の枚数を増やして思い通りのポゼッションサッカーを展開できた作戦勝ち、というようなポジティヴな要素も多々あるだろうが、純粋にシリアの力がそれほどでもない印象。日本が前を向いてボールを持つと、ずるずる下がるだけのシリアDF。高い位置でのプレスはそれなりに利いていたが、一線を越えると何もできない印象。2トップ平山、李、そしてその下で割と自由に動いていた家長、そしてその後ろから水野、本田拓、梶山といった面々が続き、次々とスペースが生まれ、パスが回っていた。平山が左サイドに流れる局面が多く、左サイドで使えるスペースが限られていたため、本田圭祐はあまり輝かず。Jでどのような仕事をしているのか全く知らないが、少なくともこの試合での印象では、本田圭祐は左サイドにべったり張り付いて勝負するタイプの選手のようなので、平山が左に流れて本田のスペースを消してしまうのはややマイナスか。平山は中央で身体を張って、ゴール前で勝負する選手として期待されているわけで、プレッシャーが緩いからといって安易にサイドに流れるのはどうか。あるいは、本田が中央に流れるパターンも考えられなくはないが、どちらもそんなにオールマイティな選手ではないので、それぞれの特性を考えて動く必要があるのではないか。それ以外は、このままの調子で精度を高めていけばいいのでないでしょうか。って何を偉そうに。