The blues are the roots; everything else is the fruits
もろもろ。シーフードパスタ。たまには別のパスタも作ろうか。
来月はカツオの名産地(といっても採れるのは海なんですが)に遠征予定。なので交通手段を熟慮。しかし、なんとも中途半端に遠い。飛行機はほぼないものとして、電車は乗り継ぎが面倒。4時間ぐらいかかる。で、バス。これは夜行バスなので、0泊2日が決定的。私は全然平気なのだが、さすがに嫁さんは無理かなあ、と思いつつも振ってみるが、無理、と即答。消去法でやっぱ電車ですかあ。
NHKブックス(1071) ロックを生んだアメリカ南部 ルーツミュージックの文化的背景
- 作者: ジェームス・M.バーダマン,村田薫
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 単行本
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W. J. Cashから半世紀以上を経た今でも南部を閉鎖的で時の流れから取り残された過疎区として記述したい、というある意味ノスタルジックな欲望は、ここ日本において依然根強いといえる。しかし、南部を自律した空間としていつまでも定位したいという欲望が、ある種の「消滅の語り」(James Clifford)として具象化するとき、それは南部文化の可能性をひとつの起源へと閉じ込め、他の可能性を排除するnationalist/sectionalist的なイデオロギーと無縁ではいられなくなる。その一方で、起源の特定を留保する行為は、ある文化を消滅し行くものとしてネガティヴに記述する行為とではなく、あくまで楽観的に肯定的に起源の多様性を「生成」として記述する行為と同義となる。たとえ、その過程で著者自身の暗い出自(第2章)を直視せざるをえないときでも、その姿勢は単なる過去の断罪へではなく、そこから生産的に未来を紡ぐ可能性へと著者の背中を押す。スキャンダルは、それが消えてしまうからではなく、そこから生まれるものが無視できない重みを持っているから忘れてはならないのである。こんなんも出てます。
黒人差別とアメリカ公民権運動―名もなき人々の戦いの記録 (集英社新書)
- 作者: ジェームス・M.バーダマン,James M. Vardaman,水谷八也
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 新書
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