ミスターテインメント

　もろもろ。煮物。
　朝方、例の飲酒運転事故＠福岡（子供三人が亡くなる）の裁判に関して、小倉さんが「刑期を短くして早く働かせて賠償金をたくさん払わせればいいのに」と発言して画面内が固まる。画面のこっち側も固まる。んー、フランク。お金で解決できるんだったら、それでいいでしょうけどね。
　夕刊で「達人に聞く　英語上達の近道」。内容的には聞く・話すだけではなく、書いたり読んだりも大事だよ、とか、所詮やる気がないといくらやっても無駄、というようなありきたりのもの。近道はないぞ。そんなことよりも、達人の4人にＮＯ○Ａの講師が選ばれている（他に大杉正明さんとかケント・ギルバートさんとか）のだが、あれま、一面には業務停止命令を伝える記事が。説得力に欠けるような。

花盗人 (新潮文庫)

短編を10篇収録。最初の2篇はベリーショート。日々の夫婦関係に差す淡い影が最後の数ページで急激に暗転する、というパターンが多い。心理描写が実に見事で、ページを繰らせる展開力は高い。毒の匙加減がよい。密室内という限定された語りの場をそのままオチに転用する「脱出」、前半に張り巡らされた伏線を語りと読者の視差を利用したオチに昇華させる「最後の花束」はなかなかよい。嫁に薬缶で熱湯かけられないよう、日々真面目に生きようと誓った初夏のこと。