たまにはやろうよ

 もろもろ。パスタ。
 

蝶の舌 [DVD]

蝶の舌 [DVD]

 スペイン映画『蝶の舌』。原作小説があるらしい。小説映画化の常、断片的ですっきりしない感じはするものの、スペイン内戦を背景に先生と生徒の交流を時折セクシュアルなほのめかしを加えながら美しく描いている。一見一枚岩的に見える小さな共同体に王党派/共和制派の分裂の兆しが見え、最終的に共和制派は「アカ狩り」の餌食となる。「知恵の実」を食べるという行為が、共和制派に属することを暗示。表題は先生が生徒にしきりに説く「春の到来」を告げるメタファーであり、また顕微鏡で見なければ細部を知ることができないほど小さな「萌芽」(同時にセクシュアルな暗示も込められている)。
 クライマックスはなかなか興味深い。王党派に捕らえられたかつての同志である共和制派の人々に対して、主人公の一家は「アカ」と罵声を浴びせる。主人公も意味も分からないまま「アカ」と罵声を浴びせながら、元先生たちを乗せたトラックの後ろを石を投げながら追いかける。そうするうちに、主人公は未だはっきりとその意味が掴めていない(と思われる)蝶の名前を、そして結局一度も顕微鏡で見ることのなかった「蝶の舌」をとっさに口に出す。共和制派弾圧の儀式に忍び込む抗議の声。これは親共和制派の表明というよりも、かつて少年が王党派の息子と喧嘩をしたときに無条件に両者を和解させた先生のように、イデオロギー的対立を超えた自由の時代の到来への希望を無意識的に忍び込ませたものであるような気がする。アメリカに憧れる少年を主人公に据えた本作は、思春期を間近に控えた少年たちの心の揺動と国家として成熟に至る過程で混乱に陥っていくスペインとを並列させているのだろうと思う。
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 今回の大地震の取材で新潟ではなく佐渡に赴き、ジェンキンスさんに取材する感性がわからない。あんたはあんたで「サドハアンゼン」とか言っている場合じゃないだろ。


「チリはアルゼンチンではなく、レフェリーを相手にしてしまいましたね」という風間さんの言うとおりの試合になってしまった。せっかく今大会無失点だったのに、2人も退場者出したら、そりゃ無理だわ。
 
 ドラクエ1から4までのマップをグーグルマップっぽく→http://www3.smartnetwork.co.jp/dqmap/。アイコンがラーミアだったり、気球だったり、芸が細かい。

 前評判を覆し、ポンサクレックを倒した内藤。なんで中継しないんだろうなあ。こんなお茶目なポスターを作ってらっしゃったことも。いよいよダブル世界戦ですか。ところで波田陽区ってどこにいったのやら。