ワインの本

 

ワイン上手―深く味わう人へのアドヴァイス (新潮選書)

ワイン上手―深く味わう人へのアドヴァイス (新潮選書)

 ワインってそうやって作るのかあ、と。コルクを一種の界面として、亜硫酸による酸化防止と空気流入による酸化という相反する作用がせめぎあっている、というのはなるほど、と。安価な早期消費用のワインには、一切の空気流入を断つ密閉式のキャップが使われているようだが、多少なりとも熟成を視野に入れた商品の場合、いまのところコルクを超える栓はないとのこと。ヴァニラや珈琲など、いろいろな風味がする理由についてもよくわかる。テイスティングについても書いてあるが、こちらはまあ難しいので多分無理。著者は諌めるが、自分なりの語彙を使って表現していけばいいのではないか。