超・殺人事件

 

超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

 作中作を巧みに組み込んだメタ推理小説というか、なんというか。どっからどこまでが小説中の小説でどっからどこまでが小説中のリアルなのか。ごちゃごちゃいうよりも、まあ笑えばよい。おそらくは東野自身が作家生活の中で味わった実体験がデフォルメされて物語になっているのだろうけど。長編化競争の話は、貧相なネタでながーい論文を書かなければならない人も共感できるはず。膨らましているうちに、wikipediaみたいになっていたり。