スーパー・チューズデイ

 アメリカ大統領選のボートマッチ→http://www.speakout.com/VoteMatch/senate2006.asp?quiz=2008。選択肢は、上院選の使いまわしだったりするが、改めて思うのは、信仰や信条、倫理に関する設問の多いこと。きっとそういう個人的な価値観に直結する設問の多さは、アメリカの選挙において、政策よりも人柄がより大きな比重を占めるということを物語っているのだろう。現に、街頭インタヴューを見ていると、投票した候補の名前と共に、その理由として「あの人は信頼できる」というような素朴な言葉がぽっと出てくる。
 共和党の方はほとんど見ていないのだけど、民主党は大接戦になって、ちょっと楽しい。かつては夫ビルと同じくリベラル路線まっしぐらだったヒラリーも、妥協に妥協を重ねてやや保守化。それでも、オバマとの差別化が十分でないとみるや、raceをracializeしてまで自分を印象付ける周到さ。けれど、その周到さがやや裏目に出て、変わらず泰然としているオバマに風が吹き始めた。動きすぎたか、ヒラリー。差は僅か。superdelegateが勝敗を分ける。
 それにしても、2人とも演説が巧い。キング牧師と比較されることもあるオバマは、歌うように話す。対して、全米No1弁護士になったこともあるヒラリーは、身振り手振りを交えて非常に理知的な印象。ブルーズシンガーと弁士。はて、どっちが勝つでしょう。