「ホラー」とかけまして「ドッヂボール」とときます
振り返ってみると、ここのところ不穏当なエントリばっかりだな、と。もう少し常識にかかるエントリを書こう。ミステリもいいけど、たまには思想系の本の感想とか。そうでないと殺人鬼だと思われかねない。とかいいながら、こんな本。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/12
- メディア: 新書
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- 作者: 平山夢明,吉野朔実
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現実とゲームの境界が曖昧になる、というあたりが大きなオチになるだろうと踏んでいたのだが、ほぼ予想通り。個別の問題も7割がた当たった。ということは、歌野がフェアな作家だということ。
『狂気な〜』は、小説家と漫画家の対談。平山の『独白するユニバーサル横メルカトル』(読んだのはだいぶ前だが)があんまりにも凄かったので購入。あれは読んだ後、3日ぐらい何も読めなくなった。
平山の相手役は寡聞にして知らなかったのだが漫画家らしい。平山に負けず劣らずぶっ飛んでいる。笑いすぎて疲れる。
吉野は漫画家だから当たり前として、平山の作品には映像の影響が強く出ているなあと思っていたら、ふたりとも凄い数の映画を見ている。私の場合、映画のはずれくじを引く確率が最近ちょっと高いので、その嗅覚わけてもらいたい。漫画では『童夢』とかおもしろそう。
日本とは、とか、マナーとは、とかいう大きな話になると途端につまらなくなるのはなぜ、と訝りつつ、MVPは、冷蔵庫投げたり、「腕が落ちているから見に行こう」と息子を強引に連れて行く平山の親父さんに贈呈したい。