ディープインパクトが負けた日(クリスマス)
今日は街まで出かけて、映画を鑑賞。なんにしようか、と迷いつつも『キング・コング』に決定。あとで知ったのだが、上映時間3時間20分。ほとんど『地獄の黙示録』と同規模である。人も多い。クリスマスに映画を見ようという安易なやつが多くて困る(俺らもか)。で、『キング・コング』、面白かった。が、疲れた。緊張を強いられるシーンが結構続く。もういいじゃん、とちょっと思った。あとビールを飲んだのがまずかった。ラスト一時間ほど膀胱の張力に祈り続けるはめになった。
オリジナル版を見ていないので、めったなことはいえないが、近代が進歩するために必要なプリミティヴという図式ははっきり見て取れた。以下ネタバレするかもしれないが、映画監督と見世物師との相関関係やエンパイアステートビルという文明の頂点がキングコングにとっての "corner" として描かれる点、 "the beauty killed the beast" という示唆的な台詞、原住民の世界の向こう側に野生の世界、そして恐竜の世界があるという進化論的連関、地図に載っていない地図上の空白が補完する文明の頂点、などなど興味深い点が多い。宮本陽一郎『モダンの黄昏』など役に立つかもしれない。
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帰りに本屋で『ジジェク』と『バトラー』を購入。これでまた並行して読む本が増えた。
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そして、有馬記念を録画鑑賞。ディープが負けた。武豊に非はない。ハーツクライ騎乗のルメール会心の好騎乗。追い込み一手の馬をまさかの先行策。末足はディープと互角のものを持っているから、あとは前に行けば、と。勝負どころで動けないハーツだが、ディープに並ばれる寸前にエンジン起動。迫られながらも凌いだ。ディープはいつもどおりの競馬。直線の伸びが若干物足りないような気もしたが、それほどこれまでと変わった感じはしない。初の古馬との対戦ということを考慮すれば、もうこれで十分。ディープも馬だった、ということだろう。思い返せば皇帝シンボリルドルフも初の古馬との対戦(ジャパンカップ)では負けている。いつかは負けるときが来る。馬も若いし、まだまだこの馬には明日がある。来年はとりあえず天皇賞(春)を最初の目標にして始動するとのこと。来年こそ無敗で。