肝心なのだ

 なかなか削れない。しかし、それでも少しは削れた。自分にはつくづく整理する才能がないと、痛感する。あきらめが肝心なのだ。
 指導教官から早速のレスポンス。遠く離れてしまったので、指導しにくい事この上ないだろうが、懇切丁寧なメールを頂いた。さっそく電話でより詳細なお話を伺うが、概ねOKとのこと。それにしても、やっぱりオチが落ちていないというのはやっぱりか。研究も笑いもオチが肝心なのだ。
 WBC、韓国がアメリカに勝ったそうで。イ・スンヨプも別人みたいに打ちまくっている。審判のせいにしたりするのは、やはり力のないものの言い訳にすぎないのかもしれない。こういう大舞台になると、韓国の方の底力みたいなものを感じる。根拠はないけれど、やっぱり根性が勝負事には肝心なのだ。
 

蛍川・泥の河 (新潮文庫)

蛍川・泥の河 (新潮文庫)

「泥の川」を寝る前に一気に。大阪の市井と海水・淡水が入り混じる河口付近の情景とが渾然一体となって迫ってくる。昭和30年代という戦後の混乱期という時代設定とも相俟って、それこそどろどろした人間の業みたいなものを赤裸々に、しかし穏やかに描写している。いやー、うまいですなー、宮本輝。ぎこちない会話の背後を読者に意識させる会話の機微も絶妙。