凱旋門賞とプロレスと『パラダイス』

 読書、論文をいじる。晩はビビンバ丼。
 そういえば、先日ディープインパクトが順当に、というか規格外の勝ち方で「天皇賞・春」を圧勝し、陣営は後日、夏のオールスター戦「宝塚記念」を経由して世界最高峰のレースのひとつである「凱旋門賞」に同馬を挑戦させることを発表した。確かに競馬ファンの夢を膨らませる英断だったし、国内に留まってももはやほとんど無敵の状態なのであまり意味はないのかもしれない。けれど、果たして「凱旋門賞」はベストの選択だったかどうか。舞台となるロンシャン競馬場は、それほどアップダウンが厳しいコースではないものの、芝は日本の競馬場のものと比べると断然長い。よって時計も遅い(同じ距離でも5,6秒は違うはず)。スピードよりもパワー、それがヨーロッパの競馬の傾向だからだ。私がみたところ、ディープはパワータイプではない。スピード優先の京都の馬場で圧勝した天皇賞のレース振りからもそれは見てとれるだろうし、いかに阪神大賞典で「やや重」の馬場を克服したとはいえ、レース前に散水してわざわざ湿った馬場に変えたりもするヨーロッパの習慣からいってディープにとってプラス材料とはいえない。かつて「凱旋門賞」で2着になったエルコンドルパサーとの比較は難しいが、エルコンドルはデビュー戦から2,3戦がダート戦だったように、パワー勝負できる下地があった、と思っている。もちろん、「キングジョージ」か「凱旋門」かといったら、時期もハンデも「凱旋門」の方がよかったわけで、これは賢明な選択だったといえるだろう。とか、いろいろ考えてしまうのも、ディープで駄目だったらしばらく駄目だろうな、と思うだけで。「キングジョージ」に出走するハーツクライが勝っちゃったりしたら、これまたプレッシャーだろうしね。できたら、BCターフも行って欲しい。なんちゃって。
 そういえば前田日明を検索していたらこんなものを見つけました。プロレス好きの方はどうぞ。→http://www.asahi-net.or.jp/~ED6S-FJI/index.html
 そういえば、Toni MorrisonのParadise がテレビドラマになるそうで、ってかなり前の情報ですが。Their Eyes Were Watching God の成功でOprahも味をしめたか。しかし、Morrisonものでは、Beloved 映画化の大コケという前科があるだけに、油断は禁物。ああ、あれはジョナサン・デミのせいにしてしまえばいいのか。↓http://www.hollywoodreporter.com/thr/television/brief_display.jsp?vnu_content_id=1001000741