ロナウドの魔球にバルテズどじょう掬い

 晴れ時々曇り。今日は意外に涼しい。2℃くらいは違うか。晩は昨日の残りと青アジの刺身、ってよく食べてるなあ、飽きもせず。おんなじものばかり食べていると、食物連鎖で凝縮された環境ホルモンとかに将来やられるかも知れん。ここは真アジにするか、平アジにするか、それともサバにしとくか。とかなんとか考えていたら蚊に2箇所も食われる。網戸に開いているあの穴をいい加減どうにかしなければ。悶える。
 
 フランスvsポルトガル。1−0。これぞ真剣勝負という試合。見世物としてはあまり面白くなかったかもしれないが、とにかく守備のスキルが高い両チーム。ここぞというところでちゃんと抑える辺りがさすが。特にフランスのダブルボランチと2人のセンターバックが強力すぎる。個の力が確かなのは折り紙つき。それに加えて、長年の連携が熟練の域に達していて、阿吽の呼吸でボールの奪いどころを決定している。どこに追い込んでいくのか、どこで仕掛けるのか、どこのスペースが危険なのか。それらを察知する個々の危機管理能力もさることながら、それが守備陣同士で一致しているというのが凄い。ポルトガルはほとんど何もできなかった。中盤の圧力が凄すぎて、デコはほとんどボランチの位置までポジションを下げ、決定的な仕事はさせてもらえず。クリスティアーノ・ロナウドは、ドリブルをさせられている、という感じ。まだ若い。縦への突破ばかりで、怖くない。ドリブルは中に入られるかも、という不安感があってこそ威力を発揮する。タッチライン際の突破は、高さに対する絶対的な自信があるフランス守備陣にとって、あまり意味がない。後半終盤の強烈に落ちるフリーキックは見事。あれをフィーゴが決めていれば。この試合最大の決定機。フィーゴは最初の方こそなかなか精度の高いクロスを入れていたが、時間がたつにつれ、切れがなくなり、振り切ってクロスを上げることができなくなっていった。これでは厳しい。パウレタもどこか柳沢みたいな匂いがして、二列目の上がりを待つ姿勢に怖さが感じられなかった。一方のフランスの攻撃陣は、老獪のひとこと。元気印リベリーがかき回し、ジダンがタメを作り、アンリが裏に抜ける。PKを奪ったときのアンリの切り返しは凄かった。あれはDF陣も足が出てしまう。しかし、全体として積極的に点を取れる雰囲気にはなかった。あくまで先制したからこそ、うまく相手をいなすような展開に持っていけただけであって、逆の立場だったら果たしてどうだったか。いかにジダンが輝きを取り戻したとはいえ、守備陣の連携に比して、攻撃陣の連携は心もとない。イタリアとの決勝では、先制されないことが絶対条件となる。ポルトガルとしては、前半開始直後のいいリズムが長続きしなかったのが悔やまれる。最初の10分ほどは、フランスの守備陣も完璧とは言えず、ロナウドフィーゴを捕まえきれていなかっただけに、ここでもう少し押し込める展開に持っていければだいぶ違っただろう。いずれにしても力的には紙一重。好勝負でした。