50日祭

 50日祭。前の晩、ほとんどヤケクソ気味に飲んだせいで、若干酒が残る。
 神主さんがやってきて、祝詞(でいいのだろうか)を読み上げ、墓地へ納骨。墓を閉めるときに、石と石とが擦れて、啜り泣きのように聞こえたせいか、叔母たちが号泣。なかなか自分の親を亡くすというのは、克服し難い経験なのだろう。こっちはひたすらヤブ蚊と戦っていたのでありますが。祖父宅に帰宅して、親戚一同の遅すぎる昼食(午後4時)。叔母たちが精魂込めて作った22人前の宴席料理を延々食べ続ける。他2つの仕事を掛け持ちしながら「海の家」を経営しようとしている同い年の従兄弟と、別世界のお話。凄いなあ。ほどなくして、親父が仕事を終えて合流。神主さんが納骨の儀のときに撒いた紙ふぶきを拾いに行こう、と言い出す。一人で行けよ、とか思いつつも、孫の世代がみんな行くことになり、しょうがなく同行。とてつもない数に膨れ上がった夕方のヤブ蚊の大群との勝ち目のない戦を戦い抜き、どうにか紙ふぶきを拾い集める。その紙ふぶきに火をつけて燃やし始める意味不明の親父を尻目に、タバコを吹かす。帰宅後、しばらく飲んで温泉に。いつのまにやら、スーパー銭湯化し、かなり快適な温泉になっていた。入湯料500円は超破格。風呂上りに弟にビールをおごらせ、殿様気分で帰宅しようとしたら、外は信じられないぐらいの土砂降り。濡れる。帰って引き続きの飲み。齢80のじいちゃんがワールドカップに嵌っているとは露知らず。「ジダン凄いね」、って同世代のお年寄りと全然話があわないんじゃなかろうか。実家に帰って寝ようとするも、スーツの件が引っかかってなかなか寝れず。なんだかなあ。