帰宅

 昨晩の豪雨はどこへやら、快晴。昼過ぎに帰途へ。本を読んでいたら、途中から乗り込んできた前のおばさん連中の香水の匂いが凄くて、気分が悪くなる。加齢臭との闘いは、かくも険しい。乗り継いだ列車が、踏み切り故障のためしばし停車。運転手が自ら故障した踏切まで赴くなんて知らなかった。自分は乗らなかったが、喫煙車は冷房が故障中との謝罪のアナウンス。「死ね」といわれているような気がする。カフェでスーツを回収し、帰宅。贈答品のカタログで選んだ「陳健一の中華鍋セット」が届いていた。中華鍋にお玉に蒸篭。こいつで中華の世界に殴りこみ。ひとつひとつに「鉄人」とわざわざ書いてあるのが気になるが。疲れた。晩飯を食べて、就寝、というか仮眠。
 我が栄光の英文研究室のほとんど最後の同志兼先輩が、入籍したとの一報を耳にする。七夕入籍ですか。どうせ過剰にドラマチックな彼のこと、一年に一回しか会えない織姫と彦星のような初心に近い純粋な感情を毎年変わらず持ち続けようね、とかなんとか耳元で囁きあっているに違いない。まあ、うちも結婚式は雛祭りですので、大差ないですか? そうですか。なにはともあれ、年貢はきちんと納めないといけません。おめでとうございます。この勢いで学問の方も修めましょう。