まだまだサッカー三昧

 読書、その他。晩飯はアナゴの蒸し焼き、野菜炒めなど。ワールドカップは既に終わったが、我が家のサッカー熱は未だ衰えを知らず。毎晩、夕食後に、スカパーで過去のチャンピオンズリーグの試合を見ている。番組表で確認することなく適当に見ているので、何年前の試合なのか分からず、試合中に選手の名前やユニフォームの違いで気付くことがしばしば。しかし、ゲームの娯楽度としては、やっぱり代表のゲームより、クラブチームのゲームの方が圧倒的に高い。ちなみに、今日は前回の決勝、アーセナルvsバルサでした。

 

嫁に読ませた手前、自分も読んでみる。もっと初心者向けの教則本みたいなものかと想像していたが、いやいや大変面白い。サッカー一般の歴史に始まり、日本サッカーの歴史、ワールドカップ、ルールの変遷、戦術やポジションの変化、ボスマン判決サッカーくじ、などなど射程は随分広い。soccerの語源が、associationの略語だというのも、旧聞に属する常識なのだろうが、いまさらながら知った。ボスマン判決がヨーロッパのクラブチームの多国籍化を誘導し、移籍の活発化をもたらしたところまでは知っていたが、それが旧来の伝統的な選手育成システムを圧迫しているところまでは思い至らなかった。オフサイドが相手のゴールキーパー以外の1人目の位置ではなく、2人目の位置を最終ラインと規定していたというのも目からうろこ。ルールが変わるに従い、陣形や戦術が変化していったという。思えば、ボールに関係しないフィールドプレイヤーをオフサイドから除外する新ルールが適用されたのが大体10数年前だったと思うが、それ以降、ウィングプレイヤーの見直しが急速に進んできたような気がする。ボールに関与しないプレイヤーを囮にオフサイドトラップを破るには、横の広がりが重要だからだ。これから世界のサッカーは、より攻撃の魅力を追求する方向に進むと思う。そうであるならば、必ずや新しい何らかのルールが適用され、またサッカーの戦術も大きくシフトしていくことになるだろう。日韓ワールドカップ以前に出た本なのでちょっぴり古いが、サッカーの魅力に憑かれた人も「またサッカーかよ」と食ってもいないのに食傷気味の食わず嫌いの方も、だまされたと思って読んでみてはいかがでしょう。お奨めです。

 
 [追記]
 ①「13歳の夏に僕は生まれた」というイタリア映画が面白そうだけど、こっちの方まで来るだろうか。→http://www.13natsu.jp/
 ②いろんな辞典/事典が集まっています。→http://www.weblio.jp/
 ③日本のもの書きのみなさんについてお勉強。日本の論壇にあまり興味はないのだけど、一般常識として。落合信彦。一冊も読んだことないけれど、こんなにヤバイ人だったのね、と驚愕。村上春樹。好きではないけれど、そこまでいうことはないんじゃないかと若干擁護してみたくもなる。→http://members.at.infoseek.co.jp/toumyoujisourin/jindex.htm
 ④この前の日本英文学会のテロシンポで議論の俎上に上っていたと風の噂で聞いた用語 "Eco-terrorism"。想像通りでした。The Monkey Wrench Gang の辺りで理解すればいいわけね。エロテロリズムとはだいぶ違うようだ。↓http://en.wikipedia.org/wiki/Ecoterrorism
 ⑤オフィシャル・ブログの原稿料が安いと連載から降りたプロのもの書きさんの最後のニギリッペ。ブログ書いて金もらえるならいいじゃん、って素直に思うのだけど。→http://www.actiblog.com/ugaya/7007