コングより恐竜を持って帰ったほうがウケたんじゃなかろうか
だらだら。世は3連休の初日。個人的には関係ないが、夫婦の休日であるので、日用品を買出しに。電灯のサイズが発端で痴話喧嘩。真にくだらない。結局、本当に買いたかった商品を買わずに帰る。晩飯はカボチャのグラタンとコノシロの刺身。『キングコング』を見て寝る。
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にしても、あの原住民、絶対アメリカ黒人だよなあ。映画を撮りにいく映画という枠組みで観客にリアルであることをアピールしている点から言っても、原始人と黒人とを簡単に結び付けてしまうわけで。しかも、最終的にコングに供されるヒロインが原住民の生贄の6人分に相当することを酋長さんに言わしてしまっている。5分の3条項より酷くないかい。けれどそれでも、当時の大衆のエキゾティシズムの対象はコングや恐竜の世界、つまり壁の向こう側なのであって、多分アメリカとは隔絶した孤島の原住民ではない。もはやプリミティヴなものはそんなにエキゾチックに映らない時代だったんじゃなかろうか(すでに身近な他者として存在しているということか)。プリミティヴじゃなくて、prehistoricなものが当時は最高にエキゾチックだったのかなあ、とちょっと宮本陽一郎の論を修正してみたくもある。だとしたら、具体的な他者を敵役にするとPCに引っかかるからというんで、地球外にそれを求めている近年のSF映画とは、ちょっと事情が違うんだろうなあ。
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