5日目

 6:30起床。朝食後、荷物と思い出をパッキングし、いざフィレンツェへ。ユーロスター一等車で車窓風景を楽しみながら。途中ワゴンサービス。新聞、ジュース、お菓子が無料で頂ける。隣に座ったイタリア男子2人組。降車の際にこっそり見たら、手を繋ぎあっている。ふむふむ。

 フォレンツェの長いホームを荷物を押しながらがたごと進み、ホテルを探す。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のすぐ近くに、ほどなくして発見。「サン・ジョルジョ&オリンピコ」。ポーターに荷物を上げてもらい、鍵を確認。今度は大丈夫。次にお湯。出ない。フロントに電話。ホテルの従業員がやってきて、3分ほど出しっぱなしようやく出てくる。少々せっかちだったか。笑顔で別れる。しばし休息。
 いざパンツァーニ通りを南下、スナックバールで昼食。サンドウィッチ+ビール+水で14.5ユーロ。フィレンツェは道も狭く、店が手狭なのでテーブルを置かない立ち食い屋が多い。テーブルがある店はチャージが加算される。ローマと比べると町の規模も小さい。ローマはバイク天国だったが、こちらは自転車。
 まずはドゥォーモ周辺へ。洗礼堂。料金(2人で6ユーロ)にしてはあまりに簡素。フィレンツェの繁栄を支えたメディチ家は、一度追放されて以来簡素さを重んじたらしいが、ここもその一環か。目玉のはずの「天国の扉」は修復中で非公開。続いてドゥォーモ。ここも比較的簡素。しかしスケールがでかい。
 
 嫁の体調が思わしくないのでここで買い物でもして早いところ引き上げようかということになり、チョンピ市場のロッジアを目指すも、昼間なのにかなり雰囲気が悪い。ヤンキー風の男たちが大型犬を引き連れ、なにやら物色中。警官と泥棒(?)の追いかけっこもしばしば。通りを間違えると結構アブナそう。疲れていることだしあまり気を使いたくないので、とりあえずホテルに帰ることに。二人して爆睡。気付くと21:00。連日のイタリア料理に嫁の腹も悲鳴を上げたらしく、疲れも深刻なので、しばし思案。ルネッサンス発祥の地でありフランス料理の源流でもある古都・フィレンツェといえど、グローバル化の象徴たるマックを駅前にひっそり鎮座させている。ビッグマック・ポテト・コーラ・ハンバーガー・水・フルーツで9ユーロ。フィレンツェらしいのはフルーツがついてくるあたり。
 ホテルに引き返して風呂に入ろうとするもお湯が出ない。しょうがないのでふて寝。