Somewhere over the rainbow
もろもろ。お土産で柿の葉寿司。
女子ワールドカップ、なでしこジャパンvsアルゼンチンを残り10分だけ観る。劇的ゴール。それにしても、女子サッカーも90分なのか。このルールだと、体力があるところが勝つような気がしてならない。両チームともほとんど走れないから、スペース開きまくり。中盤から縦に入れた緩い楔のパスがポンポン繋がる。
カワカミさんとかいう解説の人がやたらめったら厳しくて、1点獲った後も残り時間ほとんどないのに「攻めなきゃだめですよ」としきりに言う。ドSなのか?と思いきや、同じグループのドイツは、このアルゼンチン相手に11−0という天文学的スコアで圧勝したからなのだそうだ。ドSなのか?
- 作者: 出雲まろう
- 出版社/メーカー: パンドラ
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
『カラー・パープル』における典型的なレズビアン表象に着目するのではなく(小説において重要なレズビアン描写は映画では抑圧されている)、ブルーズという形式にクィアな揺らぎを見出す新田啓子の論考に尋常ではないものを感じる。おそらく3000字に満たない分量で、的確に映画の本質を衝き、かつ支配的な異性愛の体制としてのブルーズを巧みにズラす。そのズラシこそが、クィア批評の基本原理であり、クィアネスだと勝手に思うのだが、それがこの短い論考の中で鮮やかにできてしまうというのが凄い。というより、まず文章にノセラレル。ああサブライム。
他では例えば、ゲイ映画ではなく、植民地主義的体制をめぐるアイデンティティの不安を投影した映画として『ブエノスアイレス』を読むものとか、エイズの可視化を通じて同性愛の問題を可視化する『フィラデルフィア』論とか。噂には聞くものの『セルロイド・クローゼット』はまだ観ていない。面白そう。