モウリーニョ体制終焉

 もろもろ。煮物その他。
 チェルシーモウリーニョ監督が退団した。恐らくはロシアの石油王アブラモビッチ・オーナーとの確執が臨界点に達したためだと思われる。オーナー主導の補強、特にモウリーニョが望んでいなかった昨シーズンオフのバラックシェフチェンコの入団が、監督・オーナー間の不和の火種を業火へと変える主因だった。引く手数多の名監督だけに、今後の身の振り方に窮することはよもやないと思われるが、モウリーニョの指揮によりこれまで大躍進を遂げてきたチェルシーの今後がやや心配。後任にヒディンクなどなど有名監督の名前が挙がっているものの、モウリーニョほどの緻密なサッカーが展開でき、なおかつ世界的なタレントたちの人心を掌握できるカリスマをも併せ持った指揮官はそうそう見当たらない。アブラモビッチの黒い金脈に捜査のメスが入るという実しやかな噂も流れる。チェルシーの落日が現実のものとなる日も、あるいは近いのかもしれない。