栄光の日々を知る男

 もろもろ。エビといわしと野菜のパスタ。(大)掃除。
 田中幸雄古田敦也という名球界入りを果たした面々が、万雷の拍手に見送られながら舞台袖に引き上げていく。眼球にひしと力を込め、視野の際まで視線を押しやると、微かな声援を背に受けて、こっそり退場していく名選手ひとり。
 佐々岡真司40歳。入団2年目に沢村賞を獲得、リーグ制覇に貢献。以後、先発・中継ぎ・抑えと、チーム事情に応じた臨機応変な配置転換に素直に従い、与えられた仕事を実直にこなし、積み重ねた勝利は138、セーブは106。球団史上、江夏豊以来の100勝100セーブを達成。99年にはノーヒットノーランも達成した好投手も、寄る年波と勤続疲労には勝てず、投手陣唯一の優勝経験者は18年のプロ生活に別れを告げることになった。お疲れ様。http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw200709200159.html
 ああ黒田、おいていかないでおくれ。