館と島

 歌野晶午『館という名の楽園で』、『生存者、一名』。
 前者は館もの、後者は無人島もの。所要時間1、2時間の読み切りタイプ。
 トリックや犯人、動機についてはあっさり読めてしまう。最後の最後にちょっとした仕掛けを残しておく歌野は、サービス精神旺盛。質・量から判断して、それぞれ長くとも一週間ぐらいで書いてしまうのではないかと思われる。