匣の中

 ついに今年も花粉シーズンの到来。麻生さんには、2兆だか3兆だか国民に配る余裕があるのだったら、その分の杉を切り倒すとか、花粉の飛ばない杉を植えるとか、そういう人の噂話にくしゃみをしないで済む政策を打ち出してもらいたい。ぶえくしょん。

 

匣の中 (講談社文庫)

匣の中 (講談社文庫)

 竹本健治匣の中の失楽』に捧げるオマージュ。ということらしいが、元ネタを未読ということもあって、もうひとつ乗りきれず。衒学趣味全開で、科学とオカルト、現実と虚構を行ったり来たり。最後には著者本人が登場、『トリストラム・シャンディ』も吃驚の展開となる。ある意味凄いし、最大限の敬意は表するが、面従腹背の心境。
 とはいえ、本格はミステリ界の純文学。いろいろ勉強になった。