2009-01-01から1年間の記事一覧

できそこないの男たち

上澄みのような空。古紙を倉庫に運んだり、洗濯物を干したり。のんびり過ごすできそこないの男たち (光文社新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/10/20メディア: 新書購入: 18人 クリック: 152回この商品を含むブログ (173件) を見る サ…

チャリで結婚式

ちゃりんこで結婚式場に行くのは最初で最後だろう。歩いてもいける距離だが、遅れそうだったので、白ネクタイを揺らしてダッシュ。 10年ぶりに会った女友達がすべてママになっていた。なんとも、信じられん。しかも、そのうちのひとりが、最近、宮台本を読み…

CLとヤンキー

痛院。開口指三本+αまで回復。あわせて気力も回復。顎関節症を患っている人たちはさぞ毎日つらい思いをしていることだろう。 入院も選択肢になるほどの重症だった、と今頃聞かされる。体調を崩さない程度に呑んでもよろしい、との御沙汰。明日の友人の結婚式…

クリント・イーストウッド

キリンカップ、日本―チリ戦。代表の試合を観るのはかなり久々のことで、どういうメンバーがどういうやり方でやっているのかすら知らなかった。観て驚いた。 遠藤がまったく目立たないほどに前線の若い選手が躍動する光景は清々しい。特に、オランダ2部リー…

古書店の二階

ファミスタでは「かんせい」でおなじみ、カンセコのあれな試合に、閉口したままの口も開きかける。 所の復活劇が鮮烈。頭も丸めて、自分のスタイルを取り戻した。KIDの弟分と公共の電波を使ってセミプロ並みのつまらないボクシングを延々やったときには終…

ドとレとミとファとソとラとシとドの音が出ない

地獄の触診、血液検査、点滴。禁酒のお達し。CT画像による診断いかんでは全身麻酔の可能性あり。ちょっとおもしろそう。 バス代がばかにならないので、帰りにナフコでちゃりを買う。クラリネット症候群 (徳間文庫)作者: 乾くるみ出版社/メーカー: 徳間書店…

つつく女王様とつつかれる私

親知らず。見ないふりをしているうちに、いよいよ開口障害が本格化してきて、食事もまともにとれやしない。大学病院の受付終了やや過ぎて駆け込み、拝み倒して入れてもらう。満を持して20年ぶりの歯医者である。 実習生の彼が一本一本点検するも、患部を見…

建築史的モンダイ

もうすぐCL決勝。今年も終わる。 建築史的モンダイ (ちくま新書)作者: 藤森照信出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/09/01メディア: 新書購入: 5人 クリック: 19回この商品を含むブログ (28件) を見る 建築史的謎を知識と教養、足りない部分は想像力で…

読めない小説

外はスコール。アスファルトを殴りつける雨音の後ろを遠雷のささやきが過ぎる。 今度は左の奥歯の向こう側が二倍ぐらいの大きさに腫れ上がっている。が、初めて作って食べた鱧の落としはそれでも旨かった。声を大にして叫べないのが辛い。雷の季節の終わりに…

完全恋愛

完全恋愛作者: 牧薩次出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2008/01/31メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 48回この商品を含むブログ (76件) を見る 本格ミステリ大賞受賞作。悲恋物語を完全犯罪もので包んだような。「ウェリントン」氏のエピソードは…

髪を切る

そろそろ友人の結婚式も近いので、髪を切ろうかと思い立ったところ、嫁が切りたいと手を上げる。なかなかおもしろそうなのでやってもらう。2時間半ほどの悪戦苦闘の過程で、髪を切るなら床屋に行くべきだ、と悟る。フェライニ(エバートン)からスタートし…

食う寝る遊ぶ

「イエガネーゼ」*1、浜田ブリトニーにやられる。遊びそのものはおろか、仕事も衣食住も自分のアイデンティティさえも遊んでしまう新種のホモ・ルーデンス。ホイジンガもここまで遊ぶやつが現れるとは予期していなかっただろう。「すべてが仕事」のベッキー…

太田和彦

旅チャンネルを観てみたら、太田和彦が肴をつまみながら焼酎を呑んでいた。鹿児島だった。 空は青々としていて、日は高い。暖簾をくぐって店に入ると「お久しぶりです」「何年ぶりですかね」という挨拶が自然と口をついて出る。何度も通って詳悉した店だけを…

国語入試問題必勝法

急に過ごしやすくなった。小春日和の青い空と白い雲と灰色のスモッグ。国語入試問題必勝法 (講談社文庫)作者: 清水義範出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/10/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 63回この商品を含むブログ (83件) を見る 太宰治が猿蟹合…

となり町戦争

暑い日が続く。泡盛のオンザロックをからころ傾けているうちにだんだん体もゆらゆら傾いで、ソファの上で仰向けになる。背中の汗と熱気で目が覚める。 故郷では最高気温33度を記録したという。熱帯魚ショップがなくなる日がくるかもしれない。 となり町戦争…

星になったのさ

土産の泡盛、ラフティ、沖縄蕎麦が届く。そして「蘇精回春」と銘打たれたハブ酒も。封は解かずに、来るべきどんちゃんに備えて置いておこう。 早世した「どんと」を偲んで大騒ぎすべく、たくさんのアーティストが一堂に会して行われた「どんと紅白2006」にて…

極楽・加藤の娘は枕についた親父の加齢臭に泣いたらしい

シチューのCMソングだった「デイドリーム・ビリーバー」や代表曲「雨上がりの夜空」、完全に別の歌になっているカバー曲「上を向いて歩こう」・「イマジン」と、ときどき動画サイトをめぐっている。熱狂的なファンどころか、そもそも彼のCDを一枚ももっ…

プロヴァンスだと認める

GWらしいことをしようかと2日前からあがき始めたが、当然、どこもかしこも満室だったので遠出は諦めて九州の北限なのに小生意気にもプロヴァンスと呼ばれている(自称している)若松へ初めて向かう。 出発後30分にして、レンタカーがらみでかなりへこむ。…

ハードボイルド・エッグ

今年はベトナムにしようかと話していたが、なんだかめんどくさいことになりそうなので、心のふるさと、沖縄に変更、ということで話はまとまった。が、沖縄こそ豚が主食といってもいいぐらい豚をよく食べる、という当たり前の事実に突き当たる。それでも帰る…

ある休日

4・29。ポイントカードの有効期限が迫ってきたのでK電機に浮気。韓国料理屋でビビンバ。久々に映画館で映画。市民の義務として『おっぱい』観ようかと0.5秒ぐらい揺れたが、窓口のおねえさんの前で「おっぱい」と発音するだけの稚気が足りず、予定通り…

パラドックス13+誘拐ラプソディー

パラドックス13作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2009/04/15メディア: ハードカバー購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (135件) を見る 三月十三日午後一時十三分十三秒に起こる超常現象「P−13」をめぐるSF的サバイバル小…

科学捜査の事件簿

BBCでも草薙くんが謝っている映像が流れていた。あらら。パリス・ヒルトンが謝っているところ、みたことないのに。 ふたり揃ってだらだらの休日。本を二冊とスカパーでジーン・ハックマン『ザ・プロフェッショナル』(Heist)。二転・三転するクライム・フ…

プロレス下流地帯

親知らずのご機嫌を伺う日々。下かと思ったら上のほうが来た。噛み合わせ悪し。 支倉逸人『検死秘録』はおもしろかった。実名は伏せられているが、世界で最も不自由だったカリスマロック歌手や奥さんを主演に立てて暴力団批判の映画や国税局の査察を扱った映…

明日の記憶

最近のリヴァプールは余すことなく相手の長所を引き出す試合をする。どれもこれも名勝負数え歌になりそうな。シャドウ (ミステリ・フロンティア)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 38回この…

青唐辛子に気をつけろ

土曜、駆け込みでレオナール・フジタ展。人多い。いつものように絵の解釈を垂れ流しながら絵から絵へと渡り歩いていく我らは周囲から浮いている。たぶんうざい。が、二度と逢わないやつらに興味はない。 なんだか漫画みたいで、『バキ』を思い出した。そして…

生ける屍の死

親知らなんとかは小康状態に落ち着き、このままなかったことになればいいな、と思う。生ける屍の死 (創元推理文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1996/02/25メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (88件) を見る …

武器事典

ようやく風邪が治りかけているところなのに、今度は右の奥歯の向こう側に蟄居する肉が痛い。これはもしや親なんとかなのではないかとうっすら想像しながらかぶりを振る。各方面から脅されてきたにもかかわらず中学以来歯医者にかかったことがないのでちと怖…

ヤマアラシ

風邪も治りかけ。普段は食わないバナナを貪る。絵になる。定本納棺夫日記作者: 青木新門出版社/メーカー: 桂書房発売日: 2007/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見る なにかと話題のこの本。 いわゆる「納棺夫」と自…

向日葵の咲かない夏

昼過ぎから悪寒が背筋に走り始め、夕方には布団をかぶってぶるぶる震えている有様。ひさしぶりの熱発はゆっくりと山を登って、八合目付近で落ち着く。今夜が山だ。やおら冷蔵庫で眠っていたピカチューの冷却剤(どこで貰ったんだろう)をヘアバンドで括りつ…

最近のできごと。 西の朋友に歓待を受けたり(お世話になりました)、辛子高菜の分量を上島竜平的に間違えてバルブに小さな裂傷を負ったり(やっぱり)、桜を見に行ったら出店がひとつも開いていなくてそのまま素通りして本屋で本を一山買ったり(何をしにい…