2008-01-01から1年間の記事一覧

五養宿 辰巳屋

朝食後、諸般の事情で私めも研究施設へ。誰もいない会議室で『欧米探偵小説のナラトロジー』を読了。 犯罪小説と本格探偵小説の系譜をオイディプス神話にまで遡って検証後、ポー、ホフマンあたりから戦前の黄金期まで概括。演繹でも帰納でもないアブダクショ…

秘境

「秘境」筋湯へ。 駅前のスーパーで食料を買いこんで素泊まり、という予定だったが、なんと店休日という悪夢。 九十九折ならぬ九十九畳とでもいうべき難解な山道をだらんだらん進むバスの車中で、サニーサイドアップがアップサイドダウンでサニーサイドダウ…

社会人

最後の一杯とホテルで飲んだビールが効いて一日中ふらふら。 一寸先を考慮して目の前の誘惑を断ち切れる人々を、人は「社会人」と呼ぶ。 また明日からお出かけなので、旅支度。

中洲初体験

研究発表を2本拝聴。今は(珍しく)忙しいので無理だけど、そのうち感想を書くかもしれん。気分次第。 お武家さん夫婦と飲み屋街で一献。案内所が立ち並ぶ繁華街の一角にふらりと迷い込み腹ごしらえ。その次にはかつて水あわせの儀が執り行われたホテルのバ…

脳幹を鍛える

週末は学会をほんの少し齧って、それからかたや遊び、かたや仕事の九重・鉄輪紀行。来週は旧友が集って日田でバーベキュー。年末には金沢の同窓会に混ぜてもらう。来年早々にはスペイン。 世間はサブプライムローン発世界恐慌に慄いているところだが、我が家…

四方竹

http://www.tosafurusatoiti.com/sihoutikusyousai.html 野菜売り場で見かけたので。さくさくで香りもよくうまい。今回は炒めものの中に入れたが、てんぷらにしてもいいかもしれない。

goth

GOTH 夜の章 (角川文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/06/25メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 79回この商品を含むブログ (417件) を見るGOTH 僕の章 (角川文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/06/25メディア: 文庫…

葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05/01メディア: 文庫購入: 40人 クリック: 204回この商品を含むブログ (369件) を見る 出版当時、ミステリ界のあらゆる賞を総なめにした本格ミステリ長編。…

メグ

所用でひさびさの母校。 車中、あそこでビール持ってきた飲み屋のオッサンとバイト中にもかかわらず酒盛りしたなあ、とか、あそこのマンションに住んでた女の子のうちで飲み会やったときに、洗面所で○×を吐いて詰まらせたままとんずらしたなあ、とか思い出し…

三重密室

すべてがFになる (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/12/11メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 241回この商品を含むブログ (588件) を見る 孤島の中の孤立した研究所の中の密室、つまり三重密室の中で起きる殺人事件。「計算する…

上上

宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』上・下を買ってきたつもりが、袋を開けてみたらどちらとも「上」だった。おまけに、back flapで確認すると、『ブレイブ・ストーリー』は2巻本ではなくて3巻本だった。冒険に出かけるのも一苦労。 しょうがないので(と…

伊坂の映画

『重力ピエロ』と『フィッシュストーリー』が来春公開予定。それにしても『容疑者x』の石神役に堤真一はないだろう。

様式美

ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?―探偵小説の再定義作者: 笠井潔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (6件) を見る 探偵小説は様式美の世界ということで。へヴィメタルとおんなじだ。

陥穽と振り子

見事な秋晴れ。真っ青な空。ポオ小説全集 3 (創元推理文庫 522-3)作者: エドガー・アラン・ポオ,田中西二郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1974/06/28メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (30件) を見る 穴といえば、「陥穽と振り子」。 …

土台穴

J−SPORTSにてリーガ・エスパニョーラの録画放送が始まる。何かを諦めないと寝る暇がなくなる。 おでん2日目。料理酒が切れていたので、代わりに一か八か料理用の白ワインを投入したが、吉と出た模様。そういえば、以前、料理酒と同じ色をした容器に…

だいぶ涼しくなってきたので初おでん。鍋までもう少し。穴 HOLES (講談社文庫)作者: ルイス・サッカー,幸田敦子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/12/15メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 60回この商品を含むブログ (65件) を見る アメリカの児童文学。…

純文学のエンタテインメント化

現代小説のレッスン (講談社現代新書)作者: 石川忠司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 37回この商品を含むブログ (70件) を見る 純文学の「エンタテインメント化」現象を、「描写」、「思弁的考察」、「内言」と…

死体は悩む

死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21)作者: 上野正彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/09メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (11件) を見る 後半、毒にも薬にもならない自殺批判を展開するのが残念。ネタが尽きて…

眼鏡御供

マンキツのPCにワードが入っていなかった。なのでグーグルのドキュメント機能で代用。初めて使ってみたが、なかなかいい。 まだ何も呑んでいないのに、ガラス製の自動ドアに顔面をしたたかぶつけ、めがねの右の蔓の根元が、かつてのふかわりょうぐらいの角…

陽気なギャングのその2

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/05/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (487件) を見る まずは短編形式でギャング4人の日常(事件は起こるが)、それから銀行…

DREAM

DREAM.6。 所vs山本。ボクシングの4回戦みたいな試合。 ミノワマンvs船木。足関節の取り合いから船木のヒールホールドで決着。ミノワマンが応じなければ実現しなかったであろうクラシックなスタイルに、Uの残像が見えた。 ハリトーノフvsアンブリッツ。肉…

心神耗弱(訂正済み)

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)作者: 日垣隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/30メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 178回この商品を含むブログ (118件) を見る 刑法39条、いわゆる心神喪失と心身耗弱を理由とした無罪放免、減刑の規定を批…

フリッカー式

(講談社文庫)" title="フリッカー式 (講談社文庫)">フリッカー式 (講談社文庫)作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/03/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (94件) を見る サリンジャーのグラース・サーガを模した…

陽気なギャングのその1

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/02/01メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 348回この商品を含むブログ (613件) を見る 4人組の銀行強盗が逃走中に別の強盗に襲われ、すったもんだのあげく、…

ファシスト≒平和主義者

平和主義者の話を聞いて、嫁帰宅。 要するに、何があっても絶対に戦争反対、というやつ。なんでもその先生のイデオロギーに楯突く学生は単位をもらえないらしい。大学の授業でイデオロギーの代弁者を養成しようとするなんて。反論してくる学生をナショナリス…

一人暮らし

台風一過。残暑厳しい。 英語教育の研究会とやらで嫁は長崎へ。いいなあ、ちゃんぽん、と妬みつつ、柿ピーを貪りながらソファに転がる。ひとくちに柿ピーといってもいろいろあるけれど、「カメダ」は実にいい仕事をする。ああ、ビールが旨い。

あなたの、そして私の夢が走っています

ここ一ヶ月ほどの間に読んだ小説を振り返ると、無人島における逆ハーレム状態を描いた『東京島』*1もかなりよかったが、読まねばと思いつつも先延ばしになっていた『優駿〈下〉 (新潮文庫)』『優駿〈上〉 (新潮文庫)』がやっぱり凄かった。オラシオン(祈り…

愛すべき教師たち

奥田秀朗の延長戦に入りました (幻冬舎文庫)を読んでいたら、ゲハゲハ笑いながらちょっと思い出した。 教師というのは殴る職業だ、という社会の常識が黄粉のように甘く砕け蟻にたかられ始めてから随分経つ。でも、昔を思い返すと、使わずに放置されていた食…

れーざーびーむ

めでたいことで集まりたいものです。 お別れをして早々に帰路に就く。 車中で緑の人と今後の予定を皮算用してみる。来月の学会で百献、再来月のシムポ前日に「終末のオール」。なんてことは、まるでない。はず。 昇格組ストークシティとエヴァートンの一戦。…

偲んで呷る

叱ってくれる人は貴重であるし、叱られた記憶はどんな楽しい記憶にも代えがたい。 元来根にもつ浅はかな人間であるせいか、褒められたことはすぐに忘れてしまうくせに、叱られたことはいつまでも覚えている。歳をとるにつれ、叱られた記憶が蓄積し、そのうち…